複数回の授業事例

ある学級の取り組み

千葉県市川市の公立小学校4年生のある学級(以下ではF教室と呼びます)では,総合的な学習の時間の年間活動として「節電」を取り上げ,一学期のこの時期に,集中的に節電への取り組みを切り口とする環境問題の学習に取り組んでいます。このページでは,担任の先生にご協力をいただき,この学級での児童達の学習の様子をご紹介していきたいと思います.

総合的な学習の時間 年間指導計画(案) (70時間)
活動名と活動内容(活動時間)   時数  
1) ふれる:「どうして『節電』しなくちゃいけないの?」 7  
  • 光電池を使って、電気を作ってみよう。(理2)
  • 手回し発電機を使って、電気を作ってみよう。(2)
  • どうして「節電」が必要なのだろう?(1)
  • 専門家の方に、なぜ「節電」が必要なのかを教えてもらおう。(1)
  • 「節電」しないとどうなるの?停電シミュレーション(2)
  • だから「節電」が必要だ!(1)
  • 2) つかむ:「毎日使う電気はどのくらい?」 7  
  • 学校ではどんなところで電気が使われているの?(1)
  • 家ではどんなところで電気が使われているの?(1+課外)
  • 使っている電気を種類分けしよう。(1+課外)
  • 待機電力って何だろう?待機電力調べ(2)
  • 電力消費対決!どっちが節電?(2)
  • 3) 探究する:「いざ節電!」 38  
  • 「節電プロジェクト」を作ろう(8)
  • 「節電貯金通帳」で節電チェック(1+夏休み課題)
  • 自分のプロジェクト成果発表会(2)
  • みんなで貯めた「節電貯金」はどのくらい?(2)
  • 夏が終わったら「節電」はしなくていいの?(2)
  • 「節電」の本当の理由はなんだろう?
  • 4) まとめ・生かす:「節電プロジェクトを広めよう」 18  
  • 「節電」を続ける大切さをまとめよう。(6)
  • まとめたことを学校のみんなに広めよう。(4)
  • 作文を書こう。(4)
  • これまでの学びをお家の人に伝えよう。(4)
  • 授業の様子

    節電はなぜ必要か(06/30)

    F教室に1時間だけお邪魔して,今年の夏の電力不足の状況を説明し,どうして「節電」が必要なのか,「節電」と「停電」はどう違うのかなどについて,子どもたちに考えてもらう授業を行いました.授業の前日はとても暑い日でしたが,節電のために,果たして教室にあるエアコンを使うべきか,我慢するべきか,子どもたちと先生とで話し合ったそうです.その成果もあってか,皆,自分たちの生活に深く関わることとして真剣に聞いてくれました.今後の学習のなかで,子どもたちがどんな発見をしてくれるのかとても楽しみです.

    この授業の学習活動案はこちら(PDF)からダウンロードできます.