一回の授業事例と教材
授業の様子
節電授業の教材
- 中学生用
- 小学生用
- 参考資料:電力計から消費電力を測ろう!
授業の様子 その1(06/02)
☆6月2日 品川区の区立中学校の2年生3クラスで,節電授業を行いました.今年の夏に必要となる節電についてお話ししたあと,この夏の節電を家庭で実践する「我が家の節電計画」を作る方法を紹介しました.授業のあと,生徒さんには実際に自宅の節電計画を作る課題が出ました.かなり実践的で中学生には難しい課題ですが,がんばっていただきたいと思います.みなさんから提出してもらった「我が家の節電計画」レポートのいくつかは,このサイトでもご紹介していく予定です.
節電授業の様子が学校のホームページでも紹介されています.
授業の様子 その2(06/23)
☆6月23日 練馬区の中学校1年生5クラスに節電授業を行いました.体育館で,手回し発電機による発電体験を通して,電気はすぐには作れないこと,LED電球は白熱球より少ない電気で明るく光ることなどの体験を織りまぜながら,今年の夏,なぜ節電が必要かを話しました.
この日はとても暑い日でしたが,皆とても熱心に聞いてくれて,「停電すると何が困る?」,「自分で我慢する節電と停電とでは何が違う?」などの質問にも,手を挙げて答えてくれました.この生徒さんたちにも,授業のあとに「我が家の節電計画」を作る宿題が出ました.「宿題」と聞いて,え〜という表情でしたが,授業の後,ワットチェッカーで自分の家の家電の電力使用量を調べてみたい,と申し出てきてくれた男子生徒さんもいました.この節電の意識を,是非,この夏に持ち続けていただきたいと思います.宿題のレポートを拝見するのが楽しみです.
授業の様子 その3(06/24)
☆6月24日 東京都多摩市の公立小学校の5年生3クラスで節電授業を行いました.3月に計画停電を体験した児童達は,「停電すると何が困るか?」という質問に元気よく手を挙げてくれました.
授業では,学校から帰って寝るまでの間に,仮想の家での電気の使われ方を電球の数で示したワークシートを使って,このうちの15%はどれくらいか?,それを減らすにはどうしたらいいか?を考えました.まず一人で自分の「マイ・ベスト節電計画」を考えたのち,4〜5人のグループに分かれてグループの「ベスト節電計画」を話し合いました.2時間目には,グループの「ベスト節電計画」の発表とクラスでの話し合いを行いました.「ご飯の保温の電気がもったいないから,食べる時に電子レンジで温めればいいと思う」,「電子レンジも電気を使うから,ご飯は残さずにすぐ食べた方がいい」などの議論が沸騰し,小学生ならではの真剣な話し合いが行われました.
みんなで話し合っているうちに,どんどんアイディアがブラッシュアップされていくようでした.「昼間は外で遊ぶから,冷房やテレビ,Wiiなどのゲームはいらない」,「リビングで一緒に使えばいいので子供部屋の照明や冷房は消そう」などの,素晴らしい意見がたくさん出ました.
授業の最後に,クラスのみんなで考えた仮想の家での「ベスト節電計画」を自分の家に置き換え,「今年の夏は,この節電にチャレンジ!」という作文を書いてもらいました.みんなが考えてくれた「マイ・ベスト節電計画」は,このあと紹介していきたいと思います.
節電授業の教材
以下の教材は,学校での節電授業での反応や先生方からいただいたアドバイスに基づき,随時,修正を図り,更新していく予定です.あくまで暫定版であることをご了承の上,最新版をご活用ください.
- 中学生用
- [PDF]パワーポイント教材:「この夏の節電活動を通して学ぶこと」(2011/06/23更新)
- [PDF]「我が家の節電計画」作成用ワークシートおよびレポート用紙(2011/06/23更新)
- [PDF]「実践編『我が家の節電計画』レポートの書き方」(2011/06/23更新)
- [PDF]「我が家の節電実践レポート」(2011/06/28更新)
- 小学生用
- [PDF]この夏の節電活動を通して学ぶこと(2011/06/28更新)
- [PDF]我が家の節電ワークシート(2011/07/01更新)
- [PDF]小学校における節電に関する授業計画(2011/07/04更新)
- その他(参考用)
- [PDF]電力計から消費電力を測ろう!
内容:なぜ,いつ,どのくらい節電が必要なのか.学校や家庭でどのような節電ができるのか.自分の家での節電計画を作るにはどうすればいいか などを順を追って説明していきます.
※スライド形式(ノートなし)のファイルはこちらからダウンロードできます.
内容:自分の家で,今年の夏の節電計画を作成するための支援用ワークシートと,授業のレポート用フォーマット.
内容:「我が家の節電計画」作成マニュアル.レポート用紙のページに沿って,書き方をガイドしていきます.上級編として,ぐるぐるカウント法を用いた電力使用量の計測方法を紹介しています.
内容:「我が家の節電計画」の実践レポート用フォーマット.電力会社から毎月届く「電気の使用量のお知らせ」を使って,この夏の節電結果を確認します.
内容:電力消費の抑制が必要となっている社会的背景を学びます.地震で発電所が被災したために,夏の昼間には電気が足りなくなるおそれがあること,皆が15%の節電をすれば,計画停電を避けることができるとともに,同じく電気の足りない東北地方へも電気を送ることができることなどを説明します.
※スライド形式(ノートなし)のファイルはこちらからダウンロードできます.
内容:家庭での節電方法を検討するためのワークシートです.電気について未学習の小学生に対応するため,モデル家庭での家電製品での電気の使用量を電球の個数で示しました.政府の節電要請時間帯は9時から20時ですが,自分の生活を振り返るという観点から,小学生が学校から帰ってから寝るまでの時間を念頭に,15時〜22時までを検討します.
2頁めに,指導用解説書をつけました.表の見方などを例示しています.先生が授業に用いる際の参考にしていただきたいと思います.
内容:節電授業の学習目的・展開を示した指導計画書です.
電力計を使って消費電力を計測する方法をご紹介するスライドです.実際に中学生の節電授業でも,授業後の課題でこの方法(「ぐるぐるカウント法」と名付けました)を用いて家庭の電力消費の把握に活用してもらっています.